第二十四回 能尚会


【日時】 2017年7月29日(土) 13:30開場/14:00開演
【場所】 観世能楽堂

【ご案内】
能「屋島 大事」 尚浩
能「乱」 祥照

能尚会は父、尚浩が一年に一度催す公演。
今回は源義経を主人公にした世阿弥作の名作「屋島」を、大事という特別演出にてご覧頂きます。
「屋島」は源平合戦の屋島の古戦場を訪れた僧侶の前に漁師が二人現れ、僧侶に宿を貸して、屋島の戦いを語ります。
あまりの詳しさに漁師に素性を問うと、義経の幽霊だとほのめかし消えます。
僧侶は地元の者に那須の与一の扇の的の話を聞き、義経の跡を弔います。
すると、義経の幽霊が現れ、武功を語り、夜明けと共に消えます。
大事は後半、義経の幽霊が語る弓流しの逸話に囃子の演奏が加わり、写実的な演出になるというもので、滅多に上演が許されない特別な演出です。

「乱」は「石橋」、「道成寺」と並び、若手能楽師が勤める登竜門のひとつ。
「乱」は「猩々」という曲の中で舞う舞が乱という舞に替わる特別な演目です。
舞台の場所は中国で、高風という男が親孝行であるために夢の告げがあり、市場で酒を売ったところとても裕福になります。また市場で出会った不思議な男が海に住む妖怪・猩々であると知り、猩々を訪ね瀋陽のほとりにやって来ます。
すると、海の中から猩々が現れて、喜びの舞を舞い、汲んでも尽きない酒の壺を与え、消えます。
乱という舞は流れ足や乱足という特殊な足技を駆使した舞で、猩々が海の上や海の中を楽しげに舞う姿を表します。祥照は初演致します。

事前講座
【日時】 2017年7月8日(土)14:00~16:00 【場所】国立能楽堂第二講義室 
【日時】 2017年7月18日(火)13:30~15:30 【場所】新所沢公民館

7月29日の能尚会の演目「屋島」「乱」のあらすじや解説・見所等をわかりやすく解説します。
また、当日使用する面・装束と同種の物の展示も行います。
ご参加の方には演目の詞章・現代語訳をまとめた解説ガイドを差し上げます。ご参加をご希望の方は事前にご連絡ください。

参加費 1,000円(切符と同時申込で200円引き)