第十回 観月会


【日時】2021年10月2日(土) 18:00開演(17:30開場)/20:00終演予定
【場所】八王子 福傳寺
【チケット】一般1,500円 壇信徒1,000円
【お申し込み】こちらのフォームよりお申し込みください。

【ご案内】
第一部
法話
月輪瞑想東光寺住職・福傳寺副住職 原 祥壽

休憩

第二部
能楽ワークショップ
間近で見る能装束の世界
観世流シテ方能楽師 武田 祥照 武田 崇史

仲秋の名月のもと、仏教と能の夜間飛行へ。

月輪瞑想体験と能楽ワークショップの夕べ

真言宗僧侶・原祥壽と観世流能楽師・武田祥照の同じ高校の先輩後輩の二人の、「心の平安が感じにくい現代社会において、仏教と芸能が果たせる役割があるのではないか」という思いからこの会ははじまりました。法要と能の共通する事柄に注目し、不安定な現代社会を生きる人々の心を癒すことはできないか、ヒントになることがあるのでは、と探求を続け毎年春に春燈会、秋に観月会を開催しています。

法話と月輪瞑想

法話と言っても、あまり難しいお話は致しません。自分の体験や感じたことを交えつつ、若い感性で仏教や能楽のことをお話しします。月輪瞑想の前の“こころの準備体操"、そのようなお話しの時間が法話の時間となります。法話でこころの準備体操が終ったら、月輪瞑想へと入っていきます。月輪瞑想とは密教における瞑想の基本。秋の満月のように澄み切って輝く月輪を自身に観じて、その月輪を大きく広げたり小さくつづめたりする瞑想です。分かりやすくエスコートしますので、お気軽に安心してご参加ください。

能楽ワークショップ

「菊慈童」は酈縣山(れっけんざん)から不老長寿の薬の水が湧き出たという事で、魏の皇帝に仕える臣下が命令によって水源を見に行くことになります。すると、そこには700年も前の周の皇帝に仕えていたという少年が住んでいました。 不審に思う臣下に、少年は皇帝の枕を跨いだという罪によって流罪になったものの、皇帝が別れの折に下賜した枕に書かれた偈(ゲ 詩の形式をとり仏教の讃嘆や教理をのべたもの)を菊の葉に書き写し、その露を飲んでいたと答えます。 この菊の葉の雫こそが不老長寿の薬の水の源だったとわかり、少年は魏の皇帝に霊水を捧げ、御代を寿ぎます。 観月会十周年にふさわしく、コロナ禍を吹き飛ばす祝言性を強い曲目になります。